厚生労働省は、コンタクトレンズ購入後の定期検査や買い替え時の検査について、原則として保険給付の対象から外す方針を固めた。
06年4月から実施したい考えだ。

 定期検査は義務ではないが、同省は推奨し、店頭でも検査を求められるケースが多い。
このため、買い替え時などの検査が引き続き行われると、こうした費用は全額、利用者負担になる。

 一方で、検査を受けずにレンズを購入する人たちが増えることによる安全性の問題を指摘する声もある。

 14日の中央社会保険医療協議会(中医協)に示した。

 同省によると、コンタクトレンズの使用者は約1500万人。
使い捨てレンズなどの量販店に隣接して、レンズ処方のための検査に特化した診療所も増えている。

 平均すると購入時の初診で6610〜7460円、検査などの再診で1900円の医療費がかかっているという。

 同省は、レンズの購入は医師の処方箋(せん)がなくても可能として、買い替えなどの際の定期検査は保険対象外とする方針。
レンズを初めて購入する際や、使用中に目の異常を感じたときの検査は、引き続き保険の対象とする。

 同省は00年、医療関係者に対する安全性情報の中で、自覚症状がないときでも定期検査を推奨。
関係学会や業界団体も、購入者には定期検査を求めている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
朝日 2005年12月15日10時38分   
 
  
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