| 【タイトル】 | 〔敵だと思わず、味方と思えば評価が変わる〕 |
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【加盟者名】 | 岡部 晃直 梶@Fit |
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21さんとの出会いは、私が中四国九州を中心に営業する卸店
〔活ァ坂屋〕に勤務していた時です。
21さんが出来る前のタナカさんは、出店すれば地元の小規模店の売上は
3ヶ月で半分になる、3年経てばその又半分になるが常識化しており
小規模店にとっては恐怖の存在でした。
21さんの設立で幹部を失ったタナカさんの勢いはすこし弱まりましたが
まだまだ小規模店で立ち向かえる相手ではありませんでした。
それまでの個人店はタナカさんより少し安く売ることで集客をしていました。
そこに21さんが40%引で出店しましたので個人店の反発も強く
「21はタナカさんの元幹部が多く、船頭多くして舟、山に登る。」とか
「21は技術が有るのだから安売りしなくてもいいのに安売りをするので
困る、よって21との取引をする卸店からは買わない。」などの
圧力もありました。
しかし、市場を独占状態のタナカさんに売るなの圧力はありませんでした。
当時の活ァ坂屋は、今だから言えるのですが、
タナカさん、21さんのどちらとも取引が有りました。
私は21さんの担当でしたが、
表向きには21さんとの取引は無いことにしておりました。
理由は強力な圧力がかかった為で、
費用を掛けずして供給元を断つと云う常套手段です。
その後、私も同じような圧力を受けることになります。
今、考えても奇跡としか言いようが有りませんが、
21さんがこの厳しい状況を乗り越え、
業績をのばして軌道に乗りかけた頃だとおもいます。
21さんがアライアンス計画と称して
協同仕入れのグループを作ろうとしている。
内容は、手数料は仕入れの3%で協同仕入れの加盟店募集でした。
それまでの私は21さんの担当でも有りましたので、
21さんには成功して貰いたいと思っていました。
しかし、計画を知った私は、「やばい、得意先を取られる。」
卸店にとっては敵になる存在なので困ると考えてしましました。
数年後21さん本部を訪ねる機会があり、平本さんよりアライアンス計画なるものを
見せて頂きました。
私はその時初めて正直に言いました。
〔岡部〕
「たった3%の手数料で共同仕入れをされると卸店は3%では絶対生きて行けません
卸店を否定する計画なので困ります、正直言って敵対視しています。」
と訴えました。
〔平本さん〕
「岡部さん脅威や敵意を感じるのは
敵だと考えるからで、味方だとは考えられませんか?
落合が〔プロ野球で落合の全盛期〕敵なら困るが
味方になれば心強いとは思えませんか?」
でした。
私は頭の中を殴られた感覚がしました。
よく考えると21さんとの取引は毎年増えていて返品や交換の要請も全く無い得意先でした。
具体的には何が敵だったのか?
日頃から自分は得意先のことを考えて営業をしていると思っていました。
しかし、本当は自分の欲だけで利益が1円でも少なくなるのが嫌なだけで
得意先は二の次だったと思った瞬間、急に恥ずかしくなり、
全くの勘違いにやっと気付くことが出来ました。
数年後に私の方からこのシステムを利用させてほしいと本部にお願いに行くことになるのですが
この時点では想像もできませんでした。 |
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