加盟者の声

 
 

【タイトル】誠実に正直に
 
【加盟者名】草次 三樹 
 
ノルマの達成に追われて気が付けば40歳、地元のチェーン店でいつのまにか古参社員になっていました。
「まだまだ使えます」というキャッチフレーズで、手配り用チラシを作らせて頂けた時代もありましたが、40歳を過ぎるとなぜか退社される方が多い社風と売上至上主義を自分が納得できないまま、スタッフに訴えなければならない精神的苦痛につぶれそうになり、月刊誌「眼鏡」で何度も見ながら、ふんぎりのつかなかった加盟店募集の話を伺いに行く決心をしました。

広島己斐店での平本さんの話は、あまりにも商売の王道すぎて、にわかには信じがたいものでした。
特に顧客紹介システムについては、親切丁寧に接客し、満足いただいて、きちんとご紹介をお願いすれば紹介して頂けるとは?
どこの会社でも試行錯誤しながら、時に値引きや粗品の特典を出したり,それでも効果のでないものが、そんなに簡単に効果が出るものだろうか。

「本当に満足され、安心していただかなければ、大切な家族や友人は紹介していただけませんから」は、
あまりに自然な言葉でした。
どうやって買わせるかという発想からは、紹介する立場になったとき、特典があるからといって大切な家族や友人を紹介できるかという疑問符に今まで気付かなかった自分がそこにいました。

システム、アライアンス、いくつかの店の皆さんにお会いした後、いろいろな事をすぐに理解できない私に平本さんが「人を見てください、良い人達ばかりでしょ」と言った言葉が強く心に残りました。
どの方も初対面の私を友人のように接して下さったのです。
フランチャイズ契約についての規約があまりないのに驚きましたが、
信頼という言葉に置き換えるのに迷いはありませんでした。

口下手で機転の利かなず人と接するのが苦手で、こつこつタイプの私に、
両親は転職も、ましてや独立開業など無理と反対しましたが、
尊敬する妻は天職を持っているせいか、
一度決めたらかえられない性格を読んで反対しませんでした。

愛知県岡崎市へ出店した場所は、生活道路から少し引っ込んで目立たない場所、
鉄骨二階建て予算の関係で事務所の階下倉庫を借り、
改装した店舗、18坪、月額家賃10万です。
市内は大型チェーン店が複数出店し、閉店し、移転し、また出店する激戦地。

トウーワンのチラシやfitなど独自の商品開発に支えられ、
個人店では難しい売上と、この性格で10年間やってこられたことに家族共々驚きです。
もし個人で開業していたならば、
売上のために最も嫌っていた修理ご希望のお客様に、新規購入を勧めたり、
レンズのみ交換の要望に対して1式購入に誘導したり、
1式購入希望を2式購入を勧めたサラリーマン時代の轍を踏んでいたに違いありません。

トゥーワンでお世話いただいたおかげで、ただただ誠実に、正直に、商いの道が歩める喜びは何にも増してありがたい限りです。
道を踏み外しそうになる誘惑に刈られながらも人生の修行をする毎日です。
「自分の力量以上に、人は育てられないし、店は大きくならない。」
と言われたとおり高望みはできませんが、女性スタッフとともに頑張っています。