加盟者の声

 
 

【タイトル】〔皆itの社長就任〕
 
【加盟者名】岡部 晃直 梶@Fit
 
2002年の夏、Fitと云う革命的なメガネフレームに出会う事が出来ました。
「岡部さん、やっと出来たよ!しばらく掛けて見て感想を聞かせて。」
と渡されたフレームでした。
平本さんがメガネの問題点解決のため考案した縁無しフレームの試作品でした。
〔平本さん〕
「今の縁無しフレームは、需要は多いが問題点も多く消費者もメガネ店も困っているのでどうにかしたかった。」

メーカーさんに問題点を箇条書きにして解決品を作って欲しいとお願いしたが
そんな物が出来れば苦労はしません、どこのメーカーさんに頼まれても出来ないでしょうと断られ、仕方なく自分で作くったフレームでした。

私も、早速、遠近両用のレンズを入れて掛けてみました。
第一印象、先ず軽い、しかしレンズ止めの樹脂パーツ〔PlaFix〕の耐久性に不安を感じる
樹脂パーツ〔PlaFix〕の強度を確かめるため毎日引っ張りテストをするがなかなか壊れない。
しかも形状記憶合金でもないのに1mmも広がって来ない、おかしい!そんなはずが無い、
判った! 
「夜は掛けていないのでその間に樹脂パーツが元に戻っているので広がらないのではないか?」

平本さんに報告しました。
〔平本さん〕
「広がらない理由は判っていたが表現方法で悩んでいた。
しかし、先日のNHKクローズアップ現代で表現方法が判った。
金属の捻りバネだ、スバルのてんとう虫開発番組で捻りバネをやっていた。
捻りバネよりトーションバネと言った方が世に知られているから
トーションバネと呼ぼう」
それと、もう1つ、
「今のジュニア用フレームは、丈夫さを追求している商品が多く掛けると可愛い我子の人相が変わってしまい悲しさのあまり涙を流される親御さんも居られる、目立たない細身のフレームだと壊れやすく型崩れもしやすいので進め難くいなど
以前よりジュニア用のフレームで悩んでいました、特に小さい子供さんの遠視用は需要も少なくメーカーさんも開発費が出しにくいでしょうから、Fitでジュニア用を作りたいと思っていましたのでこの機能なら良いジュニアフレームが出来るので大変嬉しく思っています。」でした。

ワンタッチで全ての部品取り外しが出来きてしかも1mmも広がらず
フィッティング性が良い。 凄い!!
理由が判ると益々良さと云うか凄さが判ってきます。
凄さが判れば判るほど、何とか給g田で売ることが出来ないかと思うようになり
数日後、又、無理難題の岡部が出まして、
平本さんに、「給g田でもFitを販売させて貰えませんか?」と
お願いしましたが、答えは予想どうり Noでした。

〔平本さんの返事〕
「21のOEM的な独占販売も考えていない、
  Fitが完成するとニコンさんのクラシオが売れなくなります。
  元々、クラシオの問題点を解決しようと開発した商品でもあるので
  ニコンさんから仕入れをしたい。
  想像以上に良い商品が出来たので、より多くの人に掛けて貰うためにも、
  2社以上の生産、2社以上の販売と、製作をお願いした増永眼鏡さんにも最初からお願いしている。
  Fit は、技術の無い小売店には売って欲しくないから
  給g田さんが扱うとどこにでも売るからだめ。」でした。
当っているだけに仕方がありません。

その後もFit は見れば見る程、触れば触る程良いところが
発見できて可能性が膨らんできます。
大げさに言うのは嫌いな平本さんからついに「革命的なFit 」・
「Fit は間違いなく100万本売れる。」の言葉を聞きました。

私はその時100万本てどこでどれだけ売ればいいのか想像も出来ない
数字じゃないの?と思いました。
そんな話で、取らぬ狸の何とかで2人で盛り上がりました。

ちょうどこの頃、ニコンブランドでのFit 発売を予定されていたニコンさんより
もう少し時間を掛けて品質確認をさせて欲しいとの連絡が入りました。
平本さんは
「判りました。21で売って確認をしましょう。1年待ってください。」
 と、ニコンでの販売が延期されました。
私は喜びました。給g田で売れる可能性が出たのです。
平本さんより、「Fit は岡部さんが一番理解してくれているので
          Fit 販売の会社を作りませんか?」
でした。
もちろん即決でOKをだしました。
お陰様でFit の国内販売会社皆it の設立となり私を代表者に選んで頂きました。

この間もFit の改良は進んでいました。
ネット上で遠く離れた福井県の増永眼鏡さんの技術陣と平本さんのバトルが
毎日に続き、そして正念場を迎えていました。

PlaFix〔樹脂パーツ〕です。
金型を起こして作ったPlaFixに不具合が見つかったのです。
金属部分の変更であれば間単に出来るのですが、PlaFixの変更=金型の再作でした。
金型1型80万×4に外付け、内付けで×2=640万です。
再作=640万捨てる。
これにはさすがの増永眼鏡さん技術陣もビビリました。

何とかそのまま使用したい、本音がでました。
問題点を見抜いた平本さんは21が金型代を出すので再作して欲しいと増永社長に
伝えてほしい。
この一言で全てが解決しました。
有能な増永眼鏡さんの技術陣ですから再作が一番良いことは知り尽くしていました。
しかし、サラリーマンですからまだ1本も売れてないフレームに又640万の再投資は
決断できなっかのです。

これも全てネット上で公開です。
PlaFixの再作でFit の完成度は格段に向上しました。
もう1つの課題は加工性でした。
Fit の完成度を保つには正確な位置に正確な穴を明ける機械が必須でした。
平本さんも最初はホームセンターなどで売っている市販の旋盤を考えていましたが
出来れば取引の有るメーカーさんから仕入れをしたいと言うことで
穴明器のカタログから探し出したのが、地元企業のタクボさんの穴明器でした、

目を付けたのも平本さんでした。
早速、取り寄せて加工性のテストです。
テストの結果このままでは穴明けは出来るがPlaFixの切除に問題がある。
翌日、2人でタクボさんに出向き改良をお願いすることになります。
タクボの専務さんと技術陣にFit の可能性と問題点を説明し快く改良を
お受け頂き、1ヶ月後には試作品が届きました。
改良された穴明器は完璧な仕上りでした。直ぐに100台の発注をしました。

2002年12月1日、Fit の国内販売会社 皆it を設立しました。
私の気持ちとしては代表者でなくても、とにかくFitの販売が出来るだけでよかったのですが
代表者にまで専任頂き、大きな夢のある仕事が出来ることに対しまして心より感謝致しております。
現在、Fit は国内で月4000本ペースでのご注文を頂いております。
海外はもっと凄く、18カ国に販売予定でシャルマンさんのアメリカ向けは初期出荷5万本です。
増永眼鏡さんのヨーロッパ販売もスタートされ100万本達成は時間の問題となっております。

皆itも海外に負けない様、コンセプトの「消費者・メーカー様・小売店様の役に立つ仕事をする」を守り
オーダーメイドフレーム「Fit」 を通じて生き残りと同時に業界のお役に立ちたいと願っております。

今、Fitを通じて感じることは「評価と想像力」です。
評価が違えば同じ物でも良くも悪くもなります。
そして想像力があればどんどん発展させることが出来ると思っています。