スミソルは「顧客満足と社会貢献」「人と技術を大切にする」「オープンでフェアな経営」といった経営理念の下、「『顧客満足』を第一に考えよう」「『QCD競争力』を高めよう」「『私がやる!』風土にしよう」「『プロ』を目指そう」「『優れたチームワーク』を実践しよう」という5つの行動指針が掲げられている。
これを実現する人材育成の基本的な考え方は、会社の成長と自己の成長について意識の高い集団を創りたいという思いであり、従業員の満足度を高めたいという思いである。一言で説明すれば、「一人ひとりが自己の成長を実感できる会社を目指す」ことにある。
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企画管理部技術教育グループ長 野坂博氏 |
「我々に課された課題は、それを実現させる人材育成システムを早急に整備することでした」と同社の企画管理部技術教育グループ長である野坂博氏は語る。
4つの企業が合併して、システムソリューションという競争の激しい世界に打って出たスミソルに、合併後の社内融和に時間をかける余裕はなかったに違いない。また、システムソリューション事業の資源は人材そのもの。競争力を高めることが合併の最大の目的なので、人的資産の再整備は緊急の課題であったのである。
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