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■ 厳しい教育コースは評判が広がり外販も

 組織の活性化は、社員個々の前向きな向上心と表裏一体だ。そうして火をつけられた向上心の受け皿としての教育コース体系が、スミソルには整備されている。ただし、単なる知識習得の教育コースではない。実戦に即役立つ、本当の知識、スキルを身につけるためのコースだ。

人材育成事業(HRP)統括部長
綿田弘氏

 「『HRP教育コース』と呼んでいるコースがそれです。SE技術、SE知識、SE能力という3つのジャンル別に、それぞれ初級から上級まで37コースがラインナップされています。1コースは通常4日間かかるカリキュラムを2日間でやります。単発のコースではなく、いくつかのコースが数珠つなぎになっているのが特徴でしょう。受講して自分で実践して、次を受講するというようになっていますから、無駄のないカリキュラムです。ついて行けない人は、世の中にもついて行けない人、と判断します」――同社の人材育成事業(HRP)統括部長である綿田弘氏はその厳しさをこう語る。

 なお冒頭でも触れた通り、この教育コースの評判を聞きつけた顧客企業などから要請され、4年前に外販に踏み切ったという。外販と言っても社内研修が主眼なので、口コミによる拡販しかしていない。

■ システム化によるメリット

 さらに「スキル診断制度」がITによってシステム化されていることによるメリットも、次のように数々挙げられる。

スキル診断レポート(個人向け)の例、その1
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 まず、管理者側(上司)は入力の進捗状況を把握し、遅れている人に督促をかけられる。次に、入力結果の様々な加工・分析ができる。現在、本人向けに「グレード分布」「キャリア適否」「自己啓発」「スキルアップ教育」という診断結果報告をアウトプットしている。「グレード分布」は目標キャリアに対する現在のグレードを階層別に3段階で表示。「キャリア適否」は、レーダーチャートで「コンサルテーションスペシャリスト」「システム管理」「データベース」など、6つの分野の評価値を表示する。「自己啓発」は、業務分野別の評価値を表にまとめ、得意・苦手分野を明確に分からせる。「スキルアップ教育」では、苦手分野克服のためのラーニングメニューを紹介。つまり、これら4つの結果報告書により、目標達成のための課題と具体策がセットで提供されるのだ。

スキル診断レポート(個人向け)の例、その3
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 「グレード分布は、Skill Compassを提供している富士通ラーニングメディアがこれまで蓄積してきた、約2万8000人の評価点データベースに照会した値が表示されます。つまり、当社内だけの評価ではありませんので、『井の中の蛙』にならずに世間相場を知ることができる。これは非常に大きなメリットですね」と野坂氏は語る。

 そのほか、更新履歴が照会できることで、成長の度合いも分かる。また、部署別の評価状況報告をまとめることも簡単だ。

組織の全メンバーのスコア分布を
表示したところ(頻度表)
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